さばみのIgA腎症との35年ノート

IgA腎症とともに生きて35年。いよいよ扁摘ステロイドパルス治療がはじまりました。

扁摘手術その日

4月末に扁敵手術を受けました。

小さいころからいつも扁桃腺を腫らし高熱を出していました。

今も、のどの内側両側には、丸いイチゴが2つ付いているようにど~んと扁桃腺が鎮座しています。ちょっと風邪気味になると、必ずのどの痛みから。そして、気づくと扁桃腺には白い粒々がついているのです。大人になって熱は出さなくなりましたが、のどというか扁桃腺はすぐにやられます。

そんな思い出深き扁桃腺を手術で摘出する日が来たのです。

 

入院は9日間でした。

耳鼻咽喉科に入院でしたので、いつもと違う雰囲気。何が違うって、何でも食べてよいというお話。腎臓内科ではありえない。私は、ミントフラッペ食べまくりました。

 

扁摘手術は思ったより大変でした。

入院した次の日に手術でした。

前日から水分制限当日の食事抜き。術衣に着替え歩いて手術室へ移動。

この手術は尿道カテーテルを入れないんです。私は尿カテが大の苦手なので、これには心から安堵です。その代わり、手術前は何回もトイレ行きました。オペ室入室直前も行きました。皆さん行くようです。

いわゆるテレビで見るようなザ・オペ室に入室。普段白衣の主治医の先生が術衣に着替えてちょっと異様な雰囲気を感じつつ。

やはり左手に麻酔を入れるためのルート確保が大変で麻酔科の先生が何回もやりおしてました。この扁桃摘出は全身麻酔です。

その間、耳鼻科の先生たちと談笑。そうこうしているうちに、「麻酔入りますね。ムニャムニャ」って聞こえたような気がして、次に目が覚めるときには「終わりましたよ。お疲れさまでした。」の声が遠くから聞こえてきた感じでした。

この手術は口に挿管して麻酔するため歯を傷つけることがあると聞いていました。私はそれをずっと気にしていたので、麻酔から目が覚めたときに主治医の先生が「歯は何ともなかったと伝えてあげよう。」と言ってくれたように聞こえたのですが、それは幻だったのか現実だったのか、よくわかりません。

もちろん先生に聞いてみたけど「言ったかなあ。言ったかも。」程度の記憶です。当たり前ですね。笑

 術後は、口に挿管した麻酔と、舌を圧迫してのどの奥の扁桃を摘出するために器械を挿入していたことで、口とのどの違和感がしばらく続きましたね。

しばらくオペ室近辺の部屋で休み(←記憶なし)その後、部屋に戻り、全身麻酔から目覚めるときの気持ち悪さとの闘いが始まりました。

体の向きを変えてオエっ。

少し気分がよくなった。トイレ行きたい。オエっ。やっぱダメだ。

口に水を入れてみる。オエっ。

ほとんど1日中そんな繰り返し。

何とか夕方あたりには、吐きながらもトイレには行けてホッと一息。

 

主治医から「扁摘手術は手術の中でも痛い手術です。」と聞いていたので、どんなに痛いかと思ったらそうでもありませんでした。

手術日とその次の日、その次の日は、出されていたほとんど水分みたいな食事を、ちょっとのどが痛いけど食べられていました。

 

摘出した扁桃を見せてもらいきれいに取り除けたことも聞き、安心。

痛み止めを処方してもらい、痛みもなんとかなりそう。

声は出にくいけど、それは仕方ないよ。

と、お気楽な術後3日間でした。