さばみのIgA腎症との35年ノート

IgA腎症とともに生きて35年。いよいよ扁摘ステロイドパルス治療がはじまりました。

扁摘手術後の味覚障害の正体(仮説)

ゴールデンウィークに扁摘手術をして以降、ずっとずっと味覚障害が続いています。

術後3か月は口の中が常に渋くて苦くて。何も食べていないのにです。ずっと口の中に変な味があるとても奇妙な状態でした。

今は口の中全体というより、扁摘手術したのどの奥ら辺にずっと渋味としょっぱ味が残っている感じです。

基本味覚(甘味、酸味、塩味、苦味、うま味)はすべてありません。

最も分からないのは「うま味」です。ラーメンのつゆ、出汁、お肉やお魚の味、ほとんど分かりません。

ラーメンのスープを一口目飲んだ時だけは「あ、おいしい」と思うのですが、次からはほとんど味がしません。(なんで一口目だけ味が分かるのか、なんで二口目からはわからなくなるのか、全くの原因不明。)

甘味もほとんど感じません。チョコレートはまるで油脂分を食べているよう。心から悲しい。

 

でも、わかる味があるんです。

ビールの味の違い です。

毎年楽しみにしている「一番搾りとれたてホップシリーズ」。

味覚障害真っ最中の今飲んでも味と香りの違いが分かるんです。しかも今年は美味しい!

www.kirin.co.jp

わずかな味の違いがわかるんです。多分。

 

この間、友人たちと飲み会でした。

今の私は飲みたい気分のままお酒を飲むと100%気持ち悪くなってしまうので、今回はノンアルでいきました。

飲む人たちのメインイベントは、いろんなビールを買込んでの飲みくらべ!+初呑み獺祭!です。

獺祭の蔵元|旭酒造株式会社 / Dassai Official Web Site.Asahishuzo CO.,LTD.

私ノンアル・・・いや。それを横目で見てるだけは少々無理でした。

ってことで、ほんのちょっとなめてみる程度だけですが味見させてもらったのです。

全部、わかるんですよ。ビールの違いが。しかもハッキリと。

獺祭の甘味うま味もしっかり感じるんですよ。

おつまみで出た友人手作りのから揚げがいつもより甘いのも分かったし、ブルーチーズの香りとおいしさも、ものすごーく満喫しました。

(獺祭とブルーチーズがマッチするんで驚き。)

 

そこで私の扁摘手術後の味覚障害について仮説が出てきました。

鼻腔で香りを感知して味覚を分別しているのではないか。つまり、やはり味覚はない。

けれど、香りを感じている。香りを食べている。香りから味を思い出している。香りの強いものは分かるけど、弱いものは分からない。

う~ん。けっこうリアルかも。

そして、味覚障害が治る気が全くしなくなってきました。私は香りと生きていく。

 

もうひとつ仮説が登場。

腎生検→扁摘手術→ステロイドパルスという3度の入院を経て、自宅でステロイド治療を継続している今、ありえないくらいお酒が飲めません。

治療前なら、生ビールをふつうに4~5杯飲んでも違うお酒も飲めました。

なのに、今は。

ビールでもチューハイでも、350㎖缶2本目からは調子が悪くなってきます。酔っているのではなく何となくお腹の辺が気持ち悪いという感じ。1本目だっておいしく飲めない時も多いのです。

ステロイドはじめたくさん飲んでいる薬の影響もあるだろうし、1年間に3回も入院して体力落ちてるし、腎機能の関係もあるのかもしれないし。ステロイド治療しているんだからお酒が弱くなってもしゃーないよね。

なんて考えてました。

しか~し

「その調子悪いのはふつうに酔っ払ってんじゃん。単純にお酒が弱くなったんじゃないの。」と、衝撃発言が・・・。

私がお酒に弱くなっただと!!!なんということでしょう。嘆かわしいではありませんか。

・・・でも、落ち着いて考えれば、なかなかいい線いっている仮説です。多分。

友人たちは口々に言います。「毎日訓練。飲んで強くなれ。」と。

ラジャー。忘年会を目指して訓練続けます。飲んでも体調悪くならない体に戻します。年齢のことは忘れて頑張ります。

 

なんかいろいろ末期でしょうか、私