さばみのIgA腎症との35年ノート

IgA腎症とともに生きて35年。いよいよ扁摘ステロイドパルス治療がはじまりました。

NHK朝ドラ「半分、青い」と腎臓病

時々、朝ドラを見られる朝があります。今日は、見られる朝です。

今日からスタートの「半分、青い」。

ヒロインがとてもかわいい子でした。内容はいまひとつ分からないのですが。私の大好きな「くらもちふさこ」の実物漫画が劇中に登場するそうです。(我ながら情報が薄い)

www.nhk.or.jp

 

さて、今日の「半分、青い」は、ヒロインの女子高校生がお母さんのお腹の中にいた胎児の頃にまで戻り、その時を回想する回でした。お母さんのお腹の中で羊水にうかぶ胎児がそのまま映り語るという映像。朝ドラっぽくなく生物の時間のような胎児の映像に衝撃を覚えました。

そのヒロイン胎児の語りを通して回想するシーンにこんな一幕がありました。

ヒロイン胎児をお腹に宿しているお母さんには、「もともと腎臓病があり結婚したけれど子どもは作らないと決めていた」というナレ説明が入ります。

そして、夫が「君が元気でいてくれるのが一番」と言い、妻は「産むわ」と決める。

すごくサラッと流れたシーンです。でもね。

産むと決めるまでの葛藤ったら、ガラス瓶を割りたくなるようなギャーっと叫んで走り出したくなるような感情だったろうな。もちろん産みたいっすよ。いや、決めてたかもしれないです産むって。でも、決めても決めても、産むことによって起きるかもしれない事柄に対しての不安は怒涛のように襲ってくるわけです。怖いんですね。

家族や友人がいてくれて不安やつらさを乗り越えて出産するんです、「半分、青い」も私も。でも、考えてみたら、産むのも腎臓病なのも自分なのですよ。腎臓病のお母さんが「痛い痛い」と言いながら出産するシーンはコミカルでクスッと笑っちゃいますが、こうやって痛みに耐えて産むことと一緒に腎臓病の不安を小さくして受け止めようとしたのかな・・と、ウルッときたのでした。

 

「半分、青い」のヒロインは1971年生まれ。(私とほぼ同年代ですが。)

1970年代は腎臓病の研究が始まったばかりの頃だと思われます。腎臓病は予後が悪くないと言われていた時代ですので治療技術も今ほど発達していませんでした。ヒロインを出産したお母さんの腎臓病は進行していくのか、腎臓病生活がどう描かれるのか描かれないのか、とっても興味がわくところです。

 

もうひとつの興味。「くらもちふさこ」の何の作品が出るのでしょうか。

私が一番好きな作品は『おしゃべり階段』。加南と線が一緒に行った(確か池袋だったと思う)レーザー光線のプラネタリウムに行きたくて仕方なかったのです。大人になってから何度かそれっぽいプラネタリウムに行ってみましたが違っていて、いまだに行けていません。

『おしゃべり階段』や『いつもポケットにショパン』、『海の天辺』なんかが出たら泣いちゃうな。