フランクルを思ってみた
当たり前すぎですが、フランクルとはまったく状況は違います。
フランクルは、ドイツナチスの強制収容所にいた精神科医ですから。
全然違います。
でも、フランクルの『夜と霧』を思い出します。入院していると。
また、読んでしまいました。
ナチス強制収容所内で、フランクルは極限状態にいながら「与えられた環境でどう行動するか」は人間としての最後の自由で誰にも奪えない。と考えます。
どんな状況でもどんな環境でも、内的な意思や力を使って、自分の反応を自分で選択して自分で行動することが、人間の生きる意味だと言っています。
フランクルによると、ナチス強制収容所は、体力や運だけでは生き延びられないそうです。自分自身の意味ある目標を持つことができた人々に、生き延びる割合が多かったと書いています。
病気になったこと、治療していること。今までのいろんなこともひっくるめて。
そのすべてが私にとっての意味があって、それを受け取って生きていこう。
そんなことを、フランクルから、ドストライクに感じとる40代後半の私でした。
新版です。
簡単に読めます。おもしろいし。番組もおもしろいです。
(8月は大岡昇平『野火』なので、ちょっと怖いです、私は。)