さばみのIgA腎症との35年ノート

IgA腎症とともに生きて35年。いよいよ扁摘ステロイドパルス治療がはじまりました。

腎生検1回目2回目

1回目の腎生検は大学生の頃でした。かれこれ25年近く前。今と同じ病院でやりましたが、今と大きく違って、地下(だっと思う)の手術室に入ってやった記憶があります。

2回目はこの間の4月。病棟内にあるエコー室でした。てっきり、また手術室かと思ったのでかなりホッと出来ました。

 

うつ伏せで寝て、背中から局所麻酔をして、腎臓に直接針を刺しパチンッと腎臓組織を取る検査です。

麻酔は若干痛いですが、検査自体の痛みはほとんどありません。

ただ意識はしっかりとありますので、太いと感じる針が背中にギシギシと入っていく感覚と、パチンッ!と細胞をつかむ割と大きく響く音には、ちょっとビビります。でも、痛くないです。

先生と呼吸を合わせて息を止めたりというのが難しいですね。

腎臓には血管がたくさんあるため、出血リスクが非常に高い危険な検査だそうです。なので止血が命。

ということで、検査が終わると、割とガタイのいい男の先生がかなりの力で背中から腎臓を直接押さえつけて(見えないけど、先生、背中に乗ってる?って感じです。)止血してくれます。いやーこれが苦しい。息が出来ないし胸も背中も痛い痛い。でも、大事な処置らしくやめてはもらえませんので最終的にはあきらめました。きつかったです。

検査の時間は30分くらいでしょうか。

私が最もつらかったのは、1回目2回目とも、尿カテーテルです。苦手ですが、絶対安静なので必須です。耐えるしかないのです。鳥肌がたってしまいゾワゾワ大変でした。でも必ずとれるから我慢でした・・・泣

あと、弾性ストッキング。これも必須でした。動けないので血栓予防です。

 

検査が終わってからは、大木と化す時間が始まります。

絶対安静です。ベッド上で動けません。手と顔くらいかな動かせるのは。

25年前は砂袋を背中にあてられて24時間動けなかった苦痛の記憶があるのです。とてつもなくつらかった記憶が。

でも、今は、3時間で頭を上げてよくベッド角度をあげてくれます。6時間たつともう少しあげてよく、決められた範囲内ですが自分でベッドの角度調整も可能になりました。

医療は進化する!とつくづく思います。

治療技術の進化ももちろんだけど、患者の苦痛緩和の進化もすさまじいですね。ありがたい。

 

病院によって違うようですが、出血リスクが高い腎生検は、1週間から10日程度の入院できちんと経過を見てから退院となるようです。退院しても1ヵ月は腰ベルトで腎臓を締め付けておきます。激しい動きもダメ。そんな検査です。

 

私は、1回目の腎生検でIgA腎症の確定診断が出ました。2回目の腎生検ですぐにステロイドパルス治療するようにとなりました。けっこう透析が近いと思われるような病態だったそうです。そういうのが分かる大事な検査です、腎生検。

 

腎生検が終わって、寝たままご飯を食べるんです。家族に食べさせてもらうんですが。

4月の腎生検後のご飯は、なんとカレーだったのです。泣けるほど嬉しかったですね。腎生検の時の入院は個室だったので、泣きながら大笑いして食べた記憶があります。

1回目の腎生検はおにぎりだけでしたから、病院食も進歩するものです。